なおぼんの昔話(続)

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民子は、一晩で「尺八」やら「ひよどり越え」やら「仏壇返し」、「松葉崩し」を男らに仕込まれた。
志乃の客だった幸吉(こうきち)に「茶臼」で気を遣られ、とうとう悶絶した。

客の交換は相手した人数分の勘定になるので、水揚げの民子は十五円、志乃は三十円を一晩で稼いだ。
もっとも、二割は水月楼に吸い上げられるが。

十二円というと、民子にとって大金だった。
正月以来、ろくなものを食べていないので、温泉まんじゅうを腹いっぱい食べたいと思った。
口の中が、男の精液で青臭く粘ついて、はやく井戸で口をすすぎたかった。
「ちょっと、お小水・・・」
民子は横で同衾(どうきん)している三人目の客の半二(はんじ)とか言う小男に断わって部屋を出た。

志乃の隣で、もう一人の太った女郎、小夜(さよ)が男勝りの大いびきで寝ていた。
としみちが小夜のそばで蝉みたいに小さくなって寝ている。

半二は、「尺八」を強要した。
あんなものを口に咥えるなんて、民子は考えもつかなかったが、志乃や小夜は当たり前に口に含んでいた。
たしかに、「尺八」を吹いている風に見えるのだろう。
男は、あの棍棒をいろいろに使うものだということがわかった。
幸吉は体格も、ずぬけていたからか、ちんぼも大きかった。
気絶したのは、そのせいかもしれない。
あの後、半二の四寸ほどのもので突かれたけれど、あまり感じなかった。

便所にしゃがむと、なにやらどろりと谷筋から流れ落ちた。
そのあと、小水がじゃらじゃらと落ちた。
男が、白い子種をちんぼから飛ばすのを初めて見て、民子は驚きを隠せなかった。
そういう風にして、自分が父母から生まれたのだということが、どうしても頭でつながらなかった。

し終わると、手水鉢(ちょうずばち)のところで手と口を洗った。
まだ、有明(ありあけ)の月が空にかかっている。

「あたし、もうおぼこやないんや。いちんまえ(一人前)なんや」

寝間にもどると、半二の布団にそっと忍び込んだ。
半二は起きていた。
また、民子の秘所に手を伸ばしてくるのがわかった。
「もう、まだしたいの?」
「また、しとなった」
乾いていた陰裂が、またもや濡れそぼってくるのが半二の指の滑らかさでわかる。
「お実(さね)」と女郎らが言う部分が、民子もいじられて気持ちが良かった。
つい腰が動いてしまう。
「濡れとうやないか」
播州弁の入った言葉で半二は言う。

向い合せではなく、半二は民子を後ろから抱えるように身を合わせている。
硬い物が民子の尻肉に当たる。
そうしているうちに、湿りを塗り拡げられた谷筋にそって、一物を滑り込ませてきた。
「あはぁ」
「ええか?気持ちええか?」
耳元で、半二が訊く。
「うん。ええよ」
民子も応える。
あの、独特のちんぼの形が民子の肉ひだを掻く。
穴には入れずに、外回りをちんぼの背でこするのだ。
「ああ、いい」
「もう、入れよか」
民子は、うなずいた。
横になったまま、左足を上げさせられ、そこに小柄な半二が割り込み、ずぶりと差し込んできた。
「あうっ」
まだまだ狭い民子の女陰は、半二の硬い肉を精一杯包み込んだ。
「きついな。動けん」
「いったぁい」
あまりにも窮屈な姿勢で、痛みが走った。
「これでどうや」
半二が身を起こして、民子の右足をまたいで座る格好で突いてきた。

「ああ、そこいい。当たる。奥に当たるっ」
民子は、十五にして、一夜で女の喜びを覚えた。
「はぁ、はぁ」
半二の息が上がってきた。
そのまま、上にかぶさってきて、口を吸われた。
「はむ・・・」
民子のお乳が、赤くなるほどつかまれ、引っ張られた。
その痛みが、新たな快感を呼び起こした。
「あぐぅ。いいっ」
「締る、締るで」
半二が、激しく腰を入れたかと思うと、あごをあげて、反り返った。
さっき口におびただしく射精したのに、また民子の胎内にあふれんばかりに放った。

つながったまま、二人は死んだように布団にくるまっていた。
もう白々と夜が明けてきて、小鳥のさえずりも聞こえ出していた。

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